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ただ生きるアナキズム / 森元斎 【本】
出荷目安の詳細はこちら内容詳細国家や資本主義が私たちの欲望をさまざまに制限する現代にあって、「ただ生きる」とはどういうことか。「ただ生きる」ために、私たちは何をすべきなのか。アナキズムの観点から、キング・クリムゾンを聴き、ゴダールや石牟礼道子の物語に飛び込み、デヴィッド・グレーバーや鶴見俊輔と対話してその思想を大胆に読み替える。社会の編み目にある暴力や非対称な関係性をあぶり出し、それらを避けるための基盤として相互扶助があり、自由があり、欲望があることを描き出す。音楽や映画、文学、思想を軽やかに跳躍して、硬軟織り交ぜた文体とときに挑発的な語り口で国家や資本主義と対峙する。そして、不断の努力と相互扶助で日々の営みを支え、小さなさざ波から大きな潮目を変えていく、日常にあるアナキズムの可能性を活写する。【目次】0 序に代えて音楽篇1 東京の西から--Fishmansについて2 ルー・リードとニューヨーク3 特異性の論争--プリンス、その経験の雫4 キング・クリムゾンの残響--一九六九年の精神史5 少しずつ体は死んでいく--ceroにまつわる思い出話6 土と音楽映画篇7 after the requiem--ジャン=リュック・ゴダールの脱構成8 王をたたえない--『バーフバリ』について9 映画におけるアナキズム--『金子文子と朴烈』(監督:イ・ジュンイク、二〇一七年)論10 俺たちは共産主義者だ--『ギミー・デンジャー』11 「力」のための覚醒剤--スパイク・リーのために12 チョッケツ、アジア--空族『バンコクナイツ』13 狼の夢/夢の狼--『狼を探して』(監督:キム・ミレ、二〇二〇年)文学篇14 森崎民俗学序説--森崎和江における「水のゾミア」の思想15 瀬戸内寂聴のアナキズム16 悶え加勢すること--石牟礼道子について17 鉱物的な眼--谷川雁18 地を這う精神--『はだしのゲン』19 月と靄--稲垣足穂におけるリーマンと相対性理論、タルホ・コスモロジーアナキズム思想篇20 石川三四郎における地球の思考--ヨーロッパ滞在から土民生活へ21 ダンスができない革命なんていらない--ルクリュからグレーバーまで22 アナキズムの自然と自由--ブクチンとホワイトヘッド23 抵抗とは生である24 おわりに--ロジャヴァ革命について
2860 円 (税込 / 送料別)

パット剥ギトッテシマッタ後の世界へ ヒロシマを想起する思考 / 柿木伸之 【本】
出荷目安の詳細はこちら内容詳細被爆から70年、未だ歴史にならない記憶の継承はいかにして可能か。広島の「平和」の「聖地」の白いコンクリートの下に広がる記憶の沃土に思考の探りを入れ、「復興」の歴史を逆撫でする。死者とともに生きる場を今ここに切り開くために。目次 : 序 広島の鎮まることなき魂のために/ 第1部 記憶する芸術の可能性へ向けて(未聞の記憶へ-記憶の痕跡としての、想起の媒体としての芸術作品の経験、その広島における可能性/ 記憶する身体と時間-ヒロシマ・アート・ドキュメント二〇〇八によせて ほか)/ 第2部 映画から問う平和と文化(「平和」の摩滅に抗する映画の経験へ-ヒロシマ平和映画祭二〇〇七へ向けて/ アメリカ、オキナワ、ヒロシマの現在へ-ヒロシマ平和映画祭二〇〇九への導入 ほか)/ 第3部 ヒロシマ批評草紙(「ゲン」体験と「正典」の解体-吉村和真、福間良明編著『「はだしのゲン」がいた風景-マンガ・戦争・記憶』書評/ 「ひろしまの子」たちの声に耳を開く-東琢磨『ヒロシマ独立論』書評 ほか)/ 第4部 記憶の継承から他者とのあいだにある平和へ(広島から平和を再考するために-記憶の継承から他者とのあいだにある平和へ/ 歓待と応答からの共生-他者との来たるべき共生へ向けた試論 ほか)/ 付録 不採択・被爆七十周年記念事業案
2310 円 (税込 / 送料別)