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ものがたり絵 版画 ほしあつめ 石居里佳/ 絵画 インテリア 額入り 風景画 ポスター アート アートパネル リビング 玄関に飾る 風水 プレゼント モダン アートフレーム 寝室 おしゃれ 壁掛け 絵

一枚の絵に込められた物語。石居里佳がつむぎ 描く オリジナル作品。物語で絵が完成する「ものがたり絵」。ものがたり絵 版画 ほしあつめ 石居里佳/ 絵画 インテリア 額入り 風景画 ポスター アート アートパネル リビング 玄関に飾る 風水 プレゼント モダン アートフレーム 寝室 おしゃれ 壁掛け 絵

【商品の説明】作家 石居里佳が、絵と物語を考え、表現したオリジナルアート。ジクレー印刷の版画です。(企画・制作・販売 :あゆわら)サイズSサイズ:フレーム:317×230mm 版画:297×210mm(余白含む)Mサイズ:フレーム:438×315mm 版画:420×297mm(余白含む)LLサイズ:フレーム:635×462mm 版画:594×420mm(余白含む)重さSサイズ:約0.6kg Mサイズ:約1kg LLサイズ:約1.5kg 内容物版画(ジクレー版画):1枚(署名・エディション番号入り)額縁(フレーム) :1個(アクリルガラス・台紙・ひも付き)壁掛けフック :1セット(石こうくぎ Jフック 釘隠しキャップ 各1個)特記事項※作品改良などのため、仕様が予告なく変更になる場合があります。限定制作品です。突然の品切れにより作品をご用意できない場合もあります。その際はご容赦ください。1.すぐ飾れるオールインワンセット跡が残らず石こうボードにも取り付けられる「壁掛けフック」付き。賃貸マンションに飾るときも安心。2.エディション番号入り1枚1枚エディション番号を記入してのお届けです。3.フレーム色変更可能フレームの色変更も可能です。ホワイト・ナチュラル・ブラウン・ブラックからお選び頂けます。ご希望の場合は、ご注文時備考欄に「○○フレームに変更希望」とお書き添えください。絵を引き立てるシンプルフレーム天然木を使用したフレームです。木目を消さないナチュラルな塗装。色も形もシンプルで、絵を引き立てる。今どきのおうちによく似合う定番フレームです。ホワイト・ナチュラル・ブラウン・ブラックの中からお好きな色に変更することも可能です。ご希望の場合は、ご注文時備考欄に「○○フレームに変更希望」とご記入ください。類似商品はこちらものがたり絵 版画 受け継ぐ 石居里佳/ 絵画5,500円~ものがたり絵 版画 祈り 石居里佳/ 絵画 イ5,500円~ものがたり絵 版画 ダンデライオン 石居里佳/5,500円~ものがたり絵 版画 アルトサックス 石居里佳/5,500円~ものがたり絵 版画 鳥籠 石居里佳/ 絵画 イ5,500円~ものがたり絵 版画 サーカス 石居里佳/絵画 5,500円~版画 絵画 出逢い MiniSaya/インテリ5,500円~版画 絵画 おつかれさま MiniSaya/イ5,500円~版画 絵画 お友達になろう MiniSaya/5,500円~版画 絵画 みっけ! MiniSaya/インテ5,500円~新着商品はこちら2025/7/4訳あり特価10年保証 名画 油絵 月桂樹 アル5,500円~2025/6/30訳あり特価色紙 色紙掛けなし 色紙絵 和風110円2025/6/30版画 絵画 名画 日本画 水呑虎図 (みずのみ5,500円~2025/6/30訳あり特価3サイズ対応フレーム ゆうパケット 880円2025/6/27絵画 白石 創多 名画 オマージュ 額付き ア11,638円~再販商品はこちら2025/7/5絵画 エイジア イェンセン/インテリア 額入り27,038円2025/7/5絵画 ダンフイ ナイ ミート ミー アット ル11,638円2025/7/5絵画 ゴッホ ひまわり<立体加工付き>F6/イ11,638円2025/7/5絵画 モネ名画額F6号/インテリア 額入り 額11,638円2025/7/5レントゲンアート 絵画 フォー カラーズ3/イ11,638円2025/07/05 更新 一枚の絵に込められた物語(文・あゆわら代表 榎本)「わたしの絵には、とっても長い物語があるんです!」とある展示会で、画家の石居里佳さんから聞いたこの言葉は印象的でした。石居さんの絵は、一枚一枚にいろいろな背景があるように感じます。「何が描かれているんですか?」と質問したところ、絵の一枚一枚に本一冊分ほどの物語があり、その一場面を絵にしているとのこと。その物語を聞いた後に改めて絵を見ると、絵の細部細部に意味が込められている事が分かります。物語の情景がありありと思い浮かび、感動が深まりました。言葉だけでなく、絵で物語が完成しています。絵の力を実感しました。少し長いですが、物語を掲載しましたので、みなさんもぜひお読みの上、絵をご覧ください。 「ほしあつめ」 石居里佳・作 なるべくいびつな場所がいい。そう思いながら夜の街を彷徨い歩いていた彼女にとって、この廃ビルはうってつけだった。建設途中でうちすてられたのか剥き出しの鉄骨やワイヤーが無様に突き出し、絡まり、錆が浮かび始めている。おざなりな「立ち入り禁止」の囲いをまたぎ超え、暗いビルの敷地に足を踏み入れた。彼女が目指すのは屋上、いや、むしろその先だった。遮るもののない屋上には冷たく強い風がふいていた。彼女は乱れる髪を気にもとめず屋上の端まで歩き出した。のっぺりとした夜空の先にビルの灯りがきらめいている。つい数ヶ月前に彼と見た夜景はあんなに美しく目に映ったのに、いま遠く眺めるビル街のひかりは、まるで地面に叩き落とされたクズ星の群れのようだった。あわれだった。今の彼女自身のように。強い風にあおられて軽くたたらを踏み、おもわず手すりを掴む。その拍子に、目の端が夜景とは違う小さな光を捉えた。見ると、屋上の別の端に人影が佇んでいた。こんなところに誰が来るのかと彼女は自分を棚に上げていぶかしんだ。見たところ人影は一人で、しかもかなり大きな荷物を背負っている。小さな光はその荷物から漏れているようだ。ナップサックの底に、切り忘れた懐中電灯でも入っているのだろうか。浮浪者かもしれない。もしくは、わたし同様行き場をなくして飛び降りにきた誰か?だとしたら、投身自殺のブッキングなんていくらなんでも笑えない。惨めすぎる。どちらにしろ関わりたくない。向こうが気づいていないあいだにそっと降りて場所を変えようと踏み出した瞬間「ああ、やっぱりここだ」人影が喋った。自分の存在に気付かれていたのかととっさに考えたが、どうも違うようだ。独り言だったらしく人影は相変わらず夜の街を眺めている。しかし彼女が何より驚いたのは、その声音の若さだった。むしろ「幼い」声だ。そういえば確かに背も小さい。彼女の胸に届くかどうかくらいしかない。相手が子供、、、おそらく小学生くらいの少年とわかり、彼女の警戒心はほどけていった。そしてかわりに、この場所にあまりにもそぐわない彼へ、意外なほど興味や心配が湧き上がってきたのだった。彼女はすこし逡巡したが、結局、彼へ近づいて声をかけた。「ねえ君、ここで何してるの。」少年はぱっと振り返った。ハーフかクォーターだろうか、大きな瞳とあちこち跳ねる癖毛が可愛らしい子だ。少年が口を開く「毎度ありがとうございます。『飾り星』のご希望でしょうか。それとも修理のご依頼でしょうか?」ハキハキとした口調に、今度は彼女が面食らってしまった。「えっ」「え?」続く言葉が見つからず、しばし無言で見つめあっていると、少年が「あっ」と何かに気付いた顔をして言った。「しまった。ここでは星を売れないんだった」「、、、は?」少年はぱっと口を押さえて、また『しまった』ともごもごつぶやいた。「いえ、忘れてくださいお気になさらず。えー、、、すまほげーむの話ですから。ではごきげんよう」彼はそのままきびすを返し、なんと屋上の手すりを乗り越え始めた。手すりの向こう側には錆びた鉄骨が一本、平均台のように突き出している。もちろん一歩でも踏み外したら助からない高さである。彼女はとっさに少年の上着を掴んだ。「ちょっと!やめなさい!」「えっ、何するんですか。離してください。」「死んじゃダメ!あんたまだ子どもじゃない!いくらでもやり直せるから!」「え?えぇ?」私が言える立場じゃないなと頭の片隅で苦笑いしたが、こうなったら引き返せなかった。「落ちたらほんとうに死ぬよ!」「落ちるわけないでしょう。もう星が降りてくる時間なんです急いでるんです!、、、あっゲームのはなしですから!」「いやゲームって絶対嘘でしょ!」全然話が噛み合わないが、とにかくこのまま手を離すわけにはいかなかった。寒空の下の引っ張りあいは彼女に軍配が上がり、ふたりはもんどり打って尻餅をついた。「うわっ」「きゃっ」するとその拍子に、少年の背負う荷物の覆いが解け意外なものが現れた。それは、大きな鳥籠だった。しかもそのなかには、蛍でもイルミネーションでもない光る「何か」が無数に入っており、ふわふわとゆらめきながら明滅しているのだった。彼女は、打ちつけた尻をさすっているおかしな少年のことも一瞬忘れ、目の前の未知なる光景に呆然とした。「え、これ、なに、、、?」呟く彼女を尻目に少年は突然、弾かれたように夜空へ顔を向け「来た!」と声に興奮を滲ませながら立ち上がった。つられて彼女も見上げると、小さなひとつ星が目に映った。そのまま見つめていると奇妙なことに気がついた。その星は、細かく震えながらだんだんと輝きを増してくるのだ。やがて彼女は気づいた。光が強くなっているのではなく、近づいて来ているのだと。それはものすごい勢いでこちらへ向かってくる「星」だった。彼は急いで頭ほどの大きさの瓶を肩掛けから取り出し、今度は引き止める隙もなく鉄骨の先端へ向かってしまった。その姿は機敏で危なげなく、自殺願望など微塵も感じさせなかった。混乱に満たされたまま、彼女は手すりから身を乗り出して夢中で少年へ向かって叫んだ。「あ、、、あなた「何」なの!?」声に一瞬振り返り、少年は嬉々として答えた。「ぼくは、『いちばん美しい星』をさがしにきたんだ!ほら!」言って空の瓶を頭上にかかげる。いよいよ光り輝いて迫ってきた「星」は、彼の頭上2メートル程の位置で急停止し、一転、羽毛が落ちるようにゆっくりと瓶へ降りてきた。すると星の動きに反比例するように彼女の体が突然浮かび上がった。瓶を掲げる少年に変化はない。彼女はパニックになりながらも必死で手すりにしがみつくが、浮き上がる体に逆らえずついに手が離れそのまま虚空へ投げ出されてしまった。真下には底知れない暗闇が口を開けている。瞬間、凄まじい怖気(おぞけ)が彼女の全身を駆けめぐった。「たすけて!!!おちる!!」まともに声になっているのか自分でもわからない極限の叫びだった。そして星が瓶の中に収まった瞬間、強烈な光が迸り世界が真っ白にスパークした。ぐるりと体が回転した感覚を最後に彼女はついに気を失った。気がつくと彼女はビルの真下で横になっていた。身体に痛みはない。静寂のなか、立ち入り禁止と書かれた囲いが暗闇の中でうっすら見えている。ゆっくり起き上がるとき、無意識に握りしめていた右手から小さなかけらが転がり出てきた。それはかすかに光を放ちながらふるふると震えていたが、つまみ上げて手のひらに乗せると徐々に砕けて消えてしまった。彼女はからになった掌をしばらく見つめ、それから夜空を見上げた。小さな星が、美しく健気に輝いていた。(おわり)石居里佳1980年生まれ愛知県名古屋市在住。看護師として10年近く勤めるも、イラスト、物語、お芝居好きが嵩じてイラストレーターに転身。現在はクラシカルで繊細なタッチを活かし、懐かしく優しく、少し切ない、そんな物語を感じるイラストを描いています。

5500 円 (税込 / 送料込)